163: 名無しさん@HOME 投稿日:2012/11/22(木) 14:45:08.53

私の、というか両親の修羅場。
当時、小学一年生だった私はスーパーファミコンが欲しくて欲しくてたまらなかった。 
持っている友人の家に遊びに行ってマ○オを羨ましく眺めていた。 

いくらせがんでも買ってもらえなかったので、お手伝いでもらえる10円を貯めたり 
テストで必ず100点をとったりと自分にとっては血の滲むような努力をしていた。 

そんな努力の日々、クリスマスの時期がきた。 
サンタを信じていた私は、もちろんスーパーファミコンをもらえるように願っていた。 
サンタさんへの手紙も、親に推敲してもらいながら書いて、親に預けていた。 

12月24日、夜に親と外食した後ハ○ーマックに連れて行かれた。 
「何か買ってくれるの?」と聞いた私に、父は 
「スーパーファミコンを買うんだよ」と言った。 
驚いて、嬉しくて、何も言えないでいた私に、父は 
「知り合いの子にはお父さん、お母さんがいないから、その子にクリスマスプレゼントとして送るんだ」 
それを聞いて私は泣いた。 
嫌いな勉強もがんばって、お手伝いもがんばって、どんなにねだっても買ってもらえなかったのに 
私は買ってもらえなくて、他人の子には買ってやるのかと喚きながら泣いた。 
父は苦笑いしながら、 
「お前と同年代だから、喜びそうなソフトを選んでやってくれよ」 

結論を言うと、それは嘘で両親からのサプライズプレゼントのつもりだったが 
当時の私は絶望の淵に立ったんだと思う。 
氏のうと思い、両親と車から降りてそのまま車道に飛び出して車に轢かれた。 

目が覚めたときは1月中盤だったらしい。 

病室で父は泣きながら、嘘だった事等をあやまっていた。 

今の時期になると毎年思い出す。サプライズはロクな結果を生まないなぁ、と。