【前編】先生「転校生だ。 みんな仲良くしてやれよ〜」ふてくされ気味の転校生「坂倉・・」先生「趣味とか特技は?」「別に・・」女子達「かっこいい」→この態度が鼻についた俺は…
1:12011/10/20(木) 21:13:54.97 ID:KKhg5spCI
携帯からすいません
仕事が長引き今、帰宅中です。
書き溜め自体は終わりあとは
投下のみです。
なんとか9時45分くらいから
投下できると思います。

保守頼む!!!!
5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 21:30:45.22 ID:sJGITqUc0
保守

6:2011/10/20(木) 21:31:48.68 ID:KKhg5spC0
保守ありがとう。
飯は食いながら投下開始します。


俺達3人は別々の部屋に連れられバラバラに調書を受けることになった。

警察というのはグループで捕まえた時は
必ず別々に調書を取る。
口裏を合わせて逃げられないようにするためらしいが
実際はもっと違う所にあると思う・・・


警察「なんでこんなことをしたんだ?」

俺「・・・・・・」

警察「たしかに黙秘権はある。ただな?
   黙ってるだけじゃ帰れないぞ!これは事件なんだ!」」

俺「・・・・・・・・・・・」


警察「・・・おまえらのやった事は暴行だ。
   子供とはいえ3人がかりで襲いかかっていくなんて
   俺は今まで聞いたことがない。」

俺「・・・・・・・・・・」

8:2011/10/20(木) 21:32:58.98 ID:KKhg5spC0
俺は黙ることしかできなかった。
真実を話せばもしかしたら坂倉を救ってくれるかもしれない。
ただ坂倉は引っ越す前に児童相談所から連絡が入り
警察が来たことがあったらしいが
「躾だ」の一点張りの父親に対し
「やりすぎないでください」の一言で済ませて
何もしてくれなかったと聞いた。
俺は警察を信用してなかった。
その上これ以上あいつの事を
誰かにしゃべりたくなかった。

9:2011/10/20(木) 21:34:02.30 ID:KKhg5spC0
警察「・・・おまえ・・・と、本田って言ったな。
   おまえらが坂倉をそそのかして
   家から金を取ろうとしたらしいな?」

俺「・・はぁ?何言ってんですか?」

警察「だってそうだろう。親に殴りかかって行くなんて普通じゃない。
   おまえらがあの家に金を取り行って襲いかかった。違うか?」

俺「・・・・馬鹿じゃないっすか?んなわけないでしょう。」

警察「本田はそれを認めたって言ってたぞ。」

俺「・・・・・・・・・・・・・・」

警察「認めたらどうだ?」

俺「・・・・・・・・・・・・」

警察「・・・・・黙ってないで何かしゃべらんか!!!!」

10:2011/10/20(木) 21:34:45.54 ID:KKhg5spC0
経験がある人はわかると思うが
警察はこうやって必ず誘導尋問を仕掛けてくる。
「他の仲間の奴は事実を全部話した。
だからお前も白状しろ!」と、詰め寄ってくる。
人間の心理的にいくら頑なに隠していても
他の仲間がしゃべった・・・と、なったら
諦めて口を割ってしまう。
俺の場合は誘導してる方向を完全に
警察が間違えていたから不安にはならなかったが
隠していたことをズバリ言い当てられて
他の奴が白状したと誘導されたら
きっとみんなしゃべってしまうだろう。

また黙秘権があるなんて警察は建前上言うが
ずっと黙っていようものなら胸倉を掴んで
怒鳴り散らすくらいは平気でやってくる。
殴られたりということはなかったが
胸倉つかまれ振り回されるくらいは当たり前。
意外と警察ってとこは汚いところだと俺は知った。

11:2011/10/20(木) 21:35:34.14 ID:KKhg5spC0
俺「・・・・・あの・・・」

警察「なんだ?しゃべる気になったのか!?」

俺「いえ。すいませんけどウソばっかやめてもらえますか?」

警察「・・・・・・・・・」

俺「だって強盗目的なんて絶対ないですもん。
  金なんて取る気もなかった。
  そんな計画なんか一切なかった。
  なのになんでウソをつくんですか?
  本田が言った?バカ言わないでください。
  そんな計画自体がないのに言うわけないでしょう?」

警察「・・・・・おまえらを試しただけだ・・・」

俺「俺らには真実を吐けって騒ぐのに
  自分達はウソはいいんですか?
  素直にしゃべってくれない人に
  こっちがしゃべると思いますか?
  ふざけん・・「黙れクソガキが!!てめえらは氾罪者なんだよ!
  大人なめてんじゃねえ!いいから全部吐けコラァ!」


また胸倉をつかまれ振り回された・・・

12:2011/10/20(木) 21:36:36.25 ID:KKhg5spC0
調書が始まって何分経っただろうか・・
部屋に時計はない。長いのか短いのか・・・
何もしゃべらない俺をほおっておき
何度か部屋を行ったり来たりしはじめた警察。

何度か行ったり来たりした後に
警察はずっと黙って俺の前に座っていた。
俺も黙って座っていた。
空気が重い・・・・向こうも長期戦の構えなのか・・?

本当にこのまま帰してもらえなかったらどうしよう?

何か聞かれてる方がよっぽど・・楽だ・・・

沈黙というのはより一層心に不安を植え付ける。
出たり入ったりされると、このままどこかに移動させられるのか?
刑務所に入れられてしまうんじゃないか?
身長だけは高くても心も頭脳も小学6年生。
少年法すらもよくわかっていなかった少年には
不安だけが胸をよぎり頭の中でこの先訪れるであろう
最悪の事態を妄想し、震えていた・・・

13:2011/10/20(木) 21:38:06.41 ID:KKhg5spC0
「どうなるんだろう・・」と不安もピークにさしかかろうというとき
ガチャっと部屋の扉が開いた。

警察「こちらが1の母親です。」


え・・・?母ちゃん・・・・?

顔を上げると、パジャマ姿で髪の毛はボサボサ。
すっぴん姿の母ちゃんが息を切らして立っていた・・・


俺はよく覚えてなかったが病院で
どうも自分の住所と電話番号を教えていたようだ。
そこから母ちゃんに連絡が入り
迎えにきたらしい。

しかしそんな事情を聞かされていなかった俺には
母ちゃんが目の前に立ってた事が信じられなかった・・

と、同時に母ちゃんを見て、ずっと重力に負けず
瞳の中に閉じ込めていた涙が
緩みと共に地面に向かってスルっと落ちていく・・・


俺「か・・かあち・・「このバカ息子が〜!!!」

14:2011/10/20(木) 21:39:03.34 ID:KKhg5spC0
俺は母ちゃんの飛び蹴りを顔に受け
イスから後ろに転げ落ちた・・・・


母ちゃん「このバカが!バカが!バカが!
     何を警察に迷惑かけてんだ!このガキャ〜!
     今、この場でお前を杀殳す!そして私もタヒんでやる!」


もう何がなんだかわからない・・
母ちゃんは俺を助けに来てくれたんじゃないのか?
俺の救世主は倒れている俺の腹に座って馬乗りになり
顔を右に左に張り飛ばしている・・・・

な・・なぜ?救世主は助けてくれる人じゃないのか?
なぜこの人は俺への追撃を加え
どなり散らして顔にツバを飛ばすんだ・・・?

とにかく俺は有無を言わさずビンタされ続けた・・・

15:2011/10/20(木) 21:40:28.82 ID:KKhg5spC0
このとき、オヤジ襲撃事件後に蹴り飛ばされ続けたせいで
頬が腫れていた・・・
そこへの追撃のビンタは痛みを越えて
火であぶったスプーンをくっつけられるような
火傷にも似た熱さを感じた・・・


警察「お・・お母さん!落ち着いて!落ち着いてください!」

母ちゃん「本当にすみません!このバカがご迷惑を・・・
     オラァ!立てぇ!立って頭を下げろってんだよ!」

俺「・・・ず・・ずびばせんでふた・・」


母ちゃん「バカにしてんのか!
     はっきりしゃべれ!」


いや、あんたが腫れてた頬をさらに張って
また口の中が切れたから
うまくしゃべれなくなったんじゃん・・・・

言い訳する隙はなくまた俺は一発頬を張られた・・・

16:2011/10/20(木) 21:41:51.87 ID:KKhg5spC0
その後、母ちゃんの勢いに警察は飲みこまれ
とりあえずお引き取りください、もう遅いですし
明日の昼の三時にまた来てください・・と、告げられ
俺はそのまま母ちゃんに渡され帰ることになった。
外に出ると警察署に一本の時計が立っており
時刻は深夜2時をさしていた。

思ったより早く帰れるもんだなと思ったが
本田と坂倉はまだ帰れていなかったらしい。

本田は首謀者として実際に襲い掛かったのもあり
俺よりさらに根掘り葉掘り聞かれ続け
坂倉は実の親の襲撃という事実と
体の傷から虐待の可能性.があるということ。
ただ警察に暴力親父は
「こんな事件を起こすガキだろ?
躾が厳しくなって当然!
こんな悪さするガキに口だけで伝わらねえだろ!
親として更生しようとしてただけだ!」と言い張り
実際警察はどう扱うべきか困っていたそうだ。

18:2011/10/20(木) 21:42:55.91 ID:KKhg5spC0
俺らが何もしていなければ虐待で行けるのだが
いかんせん俺らは3人がかりで襲撃にいってる
とんでもない悪ガキだ。
そんな悪ガキ達だからこそ躾が厳しくなった・・というのも
筋が通るとかなんとかで下手に動けない状態になってたとか。

本田は3時半まで残って調書を取られ
坂倉に至っては朝5時まで
どうするか警察に検討され
結局坂倉の母ちゃんが引き取りに来たらしい。

またあとで聞いた話だが
計画的氾行だが武器を持っていなかったので
杀殳人になるような事態は考えにくく
ただの暴行事件になったこと。
そして襲撃先に実行氾の息子がいたことにより
見ず知らずの他人を襲ったわけではなく
無理矢理引きとめてまで調査するほどの事件ではないと
判断されたらしい。
このときバットを持っていってたら
きっとこうすんなりとは出てこなかっただろう。

そんな事になってるとは知らず
俺は母ちゃんの車に乗った。

19:2011/10/20(木) 21:44:40.73 ID:KKhg5spC0
いつも俺は助手席に乗っていた。
しかしこの日ばかりは助手席に乗る気がしなかった。
というか乗れなかった。
あそこまで怒り狂われ、馬乗りになられて
張り倒された恐怖と、こんな夜中に迎えにこさせた事を
申し訳なく思い、後部座席でずっと外の景色を眺めていた。

見たこともない風景が徐々に見たことのある風景に
変わっていく・・・
坂倉とよく一緒に菓子を買いに行ったセブンイレブンを曲がり
車は道路をまたぐように横を向ける。
ピーピーとバックを知らせる音が鳴り
音が鳴りやみ家に着いたことを知らせる。

俺は警察からここまでの間、一切口を開かなかった。
母ちゃんも俺に一切口を開かなかった。

玄関を開けて部屋に入り
部屋に戻りたいが戻ってはいけない気がするし
とりあえずリビングに行きソファーに腰をかけた。

母ちゃんはそのまま台所へと消えていった・・・

21:2011/10/20(木) 21:46:09.20 ID:KKhg5spC0
「どうしよう・・謝っても許してくれないだろうな・・」

もうどうするべきかわからなかった。
謝って許されるようなものじゃないってわかってた。

家出するか・・・
そんな事をうつむいて考えていたら
目の前で「カチャン!」と音が鳴った。

顔を上げるとテーブルに特大のおにぎりが二個。
きっちりのりも巻いてある。

母ちゃん・・・・?

さらに顔を上へと恐る恐る上げていく・・・

母ちゃんは俺と目線を合わせた・・・・


坂倉と同じく、つり目の母ちゃんの目が
ぐぐっと横に長く伸びた。
口角がくっとあがり、俺がよく知ってる
いつもの母ちゃんの笑顔がそこにあった。

23:2011/10/20(木) 21:47:07.75 ID:KKhg5spC0
母ちゃん「よし!とりあえず腹減っただろう!食べなさい!」

俺「え・・・?俺・・腹へってないんだけど・・」

母ちゃん「男だろ!まずは食べな!」

俺「いや・・・口の中切ってて痛いし・・」

母ちゃん「あらあら、1ちゃん。食べさせて欲しいんでちゅか〜?」

俺「ば・・バカ野郎!一人で食えるよ。」


俺はいろいろと不安だったが
母ちゃんの笑顔を見て、ほっとした。
胸で暴れていた雷雲ののようなうなりがが
一気に消え去り、胸の中が解放され晴れ渡っていく・・・
嬉しくてちょっと泣きながらおにぎりを食べた。

24:2011/10/20(木) 21:48:46.95 ID:KKhg5spC0
一通り食べ終わると
母ちゃんは笑顔のまま俺に対峙し話しかけてきた。


母ちゃん「んで。何があってバカなまねしたんだ?
     母ちゃんはおまえらが坂倉君の家に行って
     お父さんに襲い掛かったとしか聞いてない。
     理由を聞いてもおまえら全員しゃべらなくて
     わからないと警察に言われた。」

俺「・・・・・・・・・・・・・」

母ちゃん「いつも言ってただろ?悪さするなら私の前でやれって。
     約束守らないからこういうことになるんだ。」

俺「・・・・母ちゃん・・・・」

母ちゃん「・・・なんだ?」

俺「さすがに母ちゃんを「一緒にオヤジを殴りに行こうか?」って
  誘えねえよ・・・」

母ちゃん「ぷっ!そりゃそうだ。
     まあいい。理由を教えてみ?」

俺「・・・・・・・・・・・」

25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 21:49:06.73 ID:HaJy33CHO
いい母ちゃん!

26:2011/10/20(木) 21:49:55.42 ID:KKhg5spC0
母ちゃん「母ちゃんにも黙るつもりか?」

俺「・・・・・・・・・・・・・」


俺は母ちゃんに言うべきか悩んでいた・・・


母ちゃん「お前には責任がある。私を巻き込んだのはお前だ。
     私はお前を迎えに行った。
     すぐに解放させたくて殴りつけたけど
     私はお前を信じてる。信じてるからこそ
     巻き込んだ責任として理由を教えてほしい。」

俺「・・・・・・・・・・・・・」

母ちゃん「心配すんな。お前がもし間違った理由で
     今回事件を起こしてたら根性.叩き直してやる。
     私はお前を見捨てない。信用しなさい。
     どんな理由があったってお前は私の子供だ。
     最後まで私はお前の味方してやる。
     だから理由を話してみろ。」

27:2011/10/20(木) 21:51:29.05 ID:KKhg5spC0
ずっと重い重い荷物を抱えてるようだった。
坂倉の虐待という荷物を抱え
本田に相談したという荷物を抱え
子供だけで大人を襲撃しに行くという氾罪行為を抱え
逆襲にあい、深く体と心に大人の恐ろしさを抱え
まだまだ子供だった俺には両手いっぱいしか持てない
荷物を肩に背負わされ、足にくくりつけられ
俺は身動きできなくなっていた。

どれもこれも俺にとっては大事な大事な荷物。
気安く誰かに預けられない。

重い重い荷物を背負ってきたけど
一番身近な人が一緒に背負ってくれると言ってくれた。
俺はこの身近な母に荷物を預けてみることにした。

29:2011/10/20(木) 21:52:44.27 ID:KKhg5spC0
俺は嬉しくて嬉しくて涙が出た。
嬉しいとこんなに涙が出てくるんだって
初めて知った。涙を流した重さの分だけ
体と心が軽くなっていくのがわかった。

俺は母ちゃんにすべてを話した。
坂倉がオヤジに虐待されてたこと。
実の母親に見杀殳し状態にされてること。
それをどうにかしたくて本田を誘い
坂倉の親父を襲撃したこと。
ビビって本田を見杀殳しにしたこと。
正座させられ蹴られ続けられたこと。
重い荷物を全部母ちゃんに預けた。

母ちゃんは何も言わずに全部聞いてくれた。

俺「・・・・ってわけで昨日捕まったんだ・・」

母ちゃん「・・・・・・・・・・・・・・・」

俺「・・・・・・母ちゃん?」


母ちゃん「・・・・お前は間違ってない!」

30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 21:53:02.98 ID:GzRRWEK00
母さんて本当にすごい
いつでも味方になってくれる

31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 21:53:26.70 ID:YlE6nCie0
電車なのに泣けてきた。なんちゅうええ母ちゃん

32:2011/10/20(木) 21:54:33.68 ID:KKhg5spC0
俺「へ?」

母ちゃん「いや〜!母ちゃん安心しちゃったよ!
     いくらお前がバカ息子って知ってたとはいえ
     人様の家を襲撃したなんて聞いた日には
     いよいよダムに車ごと沈んで心中しなきゃならないかなと
     本気で思ったじゃない!いや〜!命拾いしたわ〜!」


どうも母ちゃんは信用してるといいつつも
俺がふざけた理由でやってたら
ダムに一緒に沈む気だったらしい・・・・


母ちゃん「しっかしまあ、ガキがいっちょ前に
     かっこいいことしてんじゃない!
     いい男に育った!母ちゃんの育て方、間違って無かったね!
     まったく、母ちゃんに感謝しなさいよ〜!
     お前は間違ってないから大丈夫!
     やったことは法律的にはダメかもしれないけど
     人間として正解!大正解!賞金出しちゃう!
     母ちゃんは認めるぞ〜!!!」


なんだ・・・そのはしゃぎっぷり・・・

33:2011/10/20(木) 21:55:32.17 ID:KKhg5spC0
まるで漫談でもしてるようなハイテンションで
キャアキャア騒いで・・・・
こっちは理由はどうあれ、今も必タヒなのに・・・


母ちゃん「よ〜し!んじゃ少し寝たら一緒に行くよ!」

俺「え?どこに?」

母ちゃん「サ・カ・ク・ラ・君の家よ♪」

俺「は・・・はぁ〜〜!!!??」

34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 21:57:05.13 ID:o88FQ2NG0
まさかのサカクラwwwwww
昨日からイタクラだと思って読んでたwwwwwww

36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 21:58:05.28 ID:Xt/YZkXO0
>>34
お前もか・・・WWWWWWW

37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 21:58:37.31 ID:YlE6nCie0
>>34
おれもだわ

39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 21:59:10.76 ID:+etHI+4H0
大丈夫俺もだwwwwwww

35:2011/10/20(木) 21:57:54.23 ID:KKhg5spC0
少し時が進む・午前9時 本田家

本田「うっせえな〜!もういいだろ!
   俺、ボコボコにされたんだぜ〜!」

母「ロクなことしないガキだよあんたは!
  ワケを説明しなさい!」

本田「うるせえうるせえ!男にはいえない理由があんだよ!」

母「なんだとこのガキャ!何が男だ!」


プルプルプルプル・・・・プルプルプルプル・・・・


本田「おい!母ちゃん!電話だぞ!」

母「わかってるわよ!そこにいなさい!逃げるんじゃないわよ!
  ガチャ・・・もしもし・・・はい。あらあら〜!
  大変だったでしょ〜?
  ・・そう・・そう・・そうなのよ〜!
  え・・・?うん・・・・うん・・・あら・・そうなの・・・
  うん・・・うん!いいわよ!付き合うわ!
  いくいく!」


本田は母の楽しそうな声を聞いて
余計にイライラしていた。

38:2011/10/20(木) 21:58:58.37 ID:KKhg5spC0
裏切られたとは思っていないが
自分だけ襲い掛かり首謀氾にされ
こっぴどく怒られたことに不満を感じていた。
ただ、父と母が必要以上に怒らず
いつものノリで少し明るく怒ってきたおかげで
なんとか精神的にキレずにいられた。
そこに母なりの気遣いを感じたが
自分が悩んでる事をつゆ知らず
どこかに遊びに行くと楽しそうにしゃべってる母が
本田の脳内を余計に沸騰させていた。

「今日はどっかで家を抜け出そう。
そして1の家に行こう。
謝ってもらわないと気が済まねえ」

ささいな母の電話が彼の機嫌を余計に捻じ曲げる・・
彼はそんな事を企みながら時間を過ごしていた。

41:2011/10/20(木) 22:00:09.84 ID:KKhg5spC0
時がまた戻る 午前5時半 1の家


俺「は・・・はぁ〜?」

母ちゃん「だって聞いちゃった以上しょうがないでしょ〜。
     あんた坂倉君を助けてあげたいんでしょ?」

俺「当たり前だろ!」

母ちゃん「・・・・お前はよくやったよ。ホント。」


母の顔はさらに優しくなった。
さっきまでも優しかった。にこやかで見ている人を
幸せにさせるような明るい笑顔だった母。
しかしその微笑みは明るさをやや薄くし
代わりに目と頬にさらなる柔らかさと温かさを与え
子供を愛しむ母親の表情になった。

42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 22:00:49.26 ID:/QWMATy30
なんで>>1が本田家での会話を再現出来んだよ

47:2011/10/20(木) 22:03:42.09 ID:KKhg5spC0
俺「ほ・・本田〜!?お前、大丈夫だったか?」

本田「大丈夫じゃねえよ!お前、ビビりやがったから
   俺が主氾だ!とか言われてものすげえ警察に
   怒られたんだぞ!」

俺「・・・・ホント悪かった・・・・
  お前は作戦通りに行ったのに・・・・
  俺、ビビっちまって・・・・ごめん・・・・」

本田「・・・んだよ。んなマジに謝られるとさ。
   許すしかねえじゃん。それに俺もビビったし
   ・・怖かったな・・・あのオヤジ・・・」

俺「ああ・・・・怖かった・・・」


目をつぶればすぐに思い出せる・・
大人の腕力。どうあがいても離せない握力。
圧倒的な威圧感。
あがくことさえできずひたすら蹴られてたあの時間・・
思い出すだけで震えが出てきた。


本田母「ったく悪ガキ気取ってるくせに
    弱っちいんだからバカタレ共は。
    男なんだからしっかりしろまったく」

45:2011/10/20(木) 22:02:33.42 ID:KKhg5spC0
母ちゃんは自信満々だった。
俺は不安だった。正直、今の俺でも
母ちゃんを組み伏せるくらいわけないと思っていた。
実際腕相撲しても握力を測っても
足の速さもすべて俺の方が上になっていた。
本当に勝てるんだろうか・・・
不安になりつつも心身ともに疲れ果てていて
すぐに眠りへと落ちて行った・・・・


目を開けると既に朝10時半をさしていた。
まだまだ寝足りない感じ。
しかし腹が減り俺は部屋を出て階段を降り
リビングへと降りて行った。


リビングに入ると異様な光景が目に飛び込んできた・・・。

そこには本田がソファーでくつろぎ
コーラを飲んで漫画を読んでいた。

43:2011/10/20(木) 22:01:24.98 ID:KKhg5spC0
母ちゃん「母ちゃんは嬉しい。自慢の息子だ。
     だから後は母ちゃんに任せておきな。
     こっからは大人の役目。
     あんたらは守ってやるから安心しなさい。
     お前は坂倉君が好きなんだろ?」

俺「ああ・・・」

母ちゃん「じゃあ母ちゃんも坂倉君が大好きだ。
     だから力を貸してやる。任せてくれるな?」

俺「・・・・・うん・・・・
  でも・・向こうの親父・・・危ないぜ?大丈夫なの?」


その言葉を聞いて母ちゃんがニヤっと笑った。

母ちゃん「馬鹿だねあんた。女は男に勝てないと思ってんだろ〜?」

俺「そりゃ男の方が力が強いし背も高いし強いだろ!」

母ちゃん「かぁ〜!バカだねあんたは。女の方がね。絶対強いんだよ!
     なんで母ちゃん見てて女の方が強いって気づかないかな〜?
     ま、見てなさい・・・ふふふ・・・」

52:2011/10/20(木) 22:05:29.82 ID:KKhg5spC0
俺「あれ・・・?あばさん・・?一緒にきたの?」


母ちゃん「そうなのよ♪電話で誘っちゃった。
     やっぱ一人でいくより二人がいいでしょ?
     本田母が一緒の方が心強いし♪」

本田母「まったくめんどくさい事持ってきて。
    ま、その坂倉君って子、かわいそうだ。
    助けてあげなきゃいけないでしょ。」


前に書いたと思うが俺と本田は幼馴染。
と、いうのも本田の母ちゃんと俺の母ちゃんは
高校時代同級生のクソヤンキー仲間で
年がら年中うちにきたり本田の家にいって
酒を飲んでる間柄。
だからしょっちゅう泊まりにいったりきたりしてたのだ。


本田「びっくりしたぜ。俺、どっかで抜け出して
   ここにきてお前に謝ってもらうつもりでいたら
   いきなり「1の家に行くぞ」って言って
   連れてこられたんだから。」

俺「いや、俺も驚いたって・・・・」

53:2011/10/20(木) 22:07:37.16 ID:KKhg5spC0
本田母「さて、3時にはあんたら警察行かなきゃいけないんでしょ?」

俺「うん。」

母ちゃん「じゃあ行こうか。今なら坂倉君のお父さんもお母さんもいるでしょ。
     話しつけるにはちょうどいいわ!
     じゃあ1。」

俺「なに?」

母ちゃん「フライパン持っておいで」

俺「は・・はぁ?なんで?」

母ちゃん「主婦がたまたまフライパン持って行くのは普通でしょ?」

本田「いや、おばさん・・・普通じゃないと思う・・・」

本田母「男のくせにこまごまとうるさいねあんたらは。
    いいから持ってくりゃいいのよ!」

俺「もしかして・・・武器?」

母ちゃん「いいじゃない。こっちは女なのよ。
     私も本田母もくたびれて、女の武器は使えないもの。
     だったらフライパンぐらいいいじゃない♪」

54:2011/10/20(木) 22:08:31.89 ID:KKhg5spC0
本田母「私達は持たないわよ。えっと・・1!あんたが持ちなさい。
    で、いい?もし襲われた時はフライパンで・・・」

俺「殴れ・・・と?」

本田母「そう。だけど気をつけてね。フライパンの面で殴ったら
    面積が大きすぎてあんまり効かないのよ。
    だから・・・こう。
   (フライパンを90度横に向けて縦にし脇の部分から垂直に落として見せる)」

俺「・・・・・マジで?」

本田母「旦那がへそくり握ってパチ/ンコで負けてきた時に
    かましたら、頭を押さえたままヘッドバンキングしてたわ♪
    効くわよ〜。襲われたらためらわずいきなさい。」

本田「1・・・それマジだ・・・父ちゃん1時間ぐらい動けなかった・・」


できるなら・・・使わないで済んで欲しい・・・・

56:2011/10/20(木) 22:10:16.39 ID:KKhg5spC0
俺の家から坂倉の家までは歩いて10分くらい。
なので4人で歩いて行く。

母ちゃんとホンダ母は
ケラケラと笑いながら歩いている。
「あっついわね〜。お肌によくないね。」
「もう年だし、お手入れ欠かすと、即響くもんね」
なんて、どっかに買い物に行くような顔して
ズンズンと突き進んでいく。

俺と本田は、一度虐待オヤジの恐怖を味わっている。
二人とも口には出さないが怖かった。
怖かったんだが・・・
あまりにも普通な母親の背中を見てたら
なんか行ける気がしてくるから不思議だ。


俺「・・・なんか母ちゃんとおばさん・・・すげえな・・
  怖くねえのかな?」

本田「なぁ・・・なんであんな平気な顔してるんだろ?
   大人になったらああなれんのかな?」


俺らは不思議な感覚と奇妙な安堵感を抱えながら
母親の背中を追いかけていった。

57:2011/10/20(木) 22:11:35.07 ID:KKhg5spC0
アパートにつく。
俺と本田はぐっと緊張感が高まる。

しかし母ちゃん二人は世間話をしたまま
二階へと上って行く・・・・


俺「・・・あ・・あの二人・・・
  作戦会議とか・・しねえのかな・・?
  普通に上って行ってるけど・・・」

本田「わ・・・わかんねえ・・・
   けど・・行こう。なんとか・・なるんじゃねえかな?」


あまりに大きくうつる母親の背中。
女は強い!もとい母親は強い!と印象付けられる背中を今も覚えている・・・

扉の前に立つと俺の母ちゃんは即座にノックする。

58:2011/10/20(木) 22:12:54.41 ID:KKhg5spC0
母ちゃん「坂倉さ〜ん?1の母ですけどいらっしゃいますか〜?」

一瞬で緊張が走る・・・・
中には・・中には・・あのオヤジはいるのか・・・?


オヤジ「なに〜!?1の母だ〜!そこで待ってろ!」


部屋の中から、もはやバカなんじゃないか?と
思うくらいでかい声でオヤジが叫んだ。
あの空気を震わせ地面を揺らすような低音のどなり声・・・

聞いただけで足が・・・

本田母「大丈夫だよおまえら。あたしらがいるから」

子供は父親より母親の方が接する時間が圧倒的に長い。
潜在的にどこかで母親を信用しきってるところがあるのだろうか?
本田母は他人の母親だけどその一言で震えそうな足が
ピタっと止まった。


ガチャ・・・・

66:2011/10/20(木) 22:18:37.13 ID:KKhg5spC0
母ちゃん「どうも先日はうちのバカ息子が
     ご迷惑をかけて申し訳ございません。」

オヤジ「てめえが母親か〜!てめえはガキにどんな躾をしてんだコラァ!」

母ちゃん「返す言葉がございません。きちんとお詫びはさせて頂きたいと思います。
     1!本田!おいで!」


え・・・謝るの・・・?俺達聞いてない・・・


俺たちを・・坂倉を助けてくれるんじゃなかったの?
なんで・・謝るんだ・・?母ちゃん・・・?


母ちゃん「ほら!おまえらは悪い事をしたんだ!
     きちんと謝りなさい!」

俺・本田「す・・すいませんでした・・」

オヤジ「すいませんじゃねえだろガキャ〜!
    謝ってすむ問題か!てめえらはな!氾罪者なんだぞ!」

68:2011/10/20(木) 22:20:12.25 ID:KKhg5spC0
く・・・このクソオヤジ・・・・
なんで・・こんなに偉そうにされなきゃいけねえんだ・・・
俺がやってきたことは・・正解だって言ってたじゃねえか・・・
なのに・・・なんで・・・なんで・・・


母ちゃん「よし。おまえらはきっちり謝罪した。
     ではオヤジさん。うちの子と本田に謝ってもらえますか?」

オヤジ「は・・?バカか!?なんで俺が謝るんだよ!」

母ちゃん「あんた子供を本気で蹴り飛ばしたらしいですね?
     男として最低だす。子供に暴力振るうなんて。
     人間として最低だから謝れって言ってるんです!」

69:2011/10/20(木) 22:20:52.18 ID:KKhg5spC0
オヤジ「あああああああんんん?てめえこらババア!
    誰に向かって口利いてんだコラァアアアア!」

母ちゃん「大声を出さないでもらえますか?」

オヤジ「てめえらああああ!なめてるとぶっころ「お願いですから静かに!迷惑です!」

オヤジ「なんでてめえらに指示されなきゃいけねえんだ〜!
    引きずりまわすぞコラアアアアアア!」

母ちゃん「わかりました・・・では・・・」


母ちゃんの頭は徐々に下へと降りて行く・・・

え・・・?母ちゃん・・・どうした・・・・
やっぱ・・男には勝てないの?ビビって謝っちゃうの?
俺は・・さっきまで強気でかっこよかった母ちゃんしか・・
見たくない!

70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 22:21:01.23 ID:AqmTEVhM0
最低だすwwwwwwwwww
クソワロタwwwwwwwwwwwwwwwwww

71:2011/10/20(木) 22:22:18.56 ID:KKhg5spC0
1の母親は頭を男のお腹あたりまでぐぐっと下げる。
そこから手がさらに下へと伸びていく・・・
地面に何か落とした物を拾うのかと思うほど下に急降下した腕が
再び上昇気流に乗り上昇していく。

手の形はパー。指と指の間から抜ける空気・・・
空気を切り裂きながらさらに加速を開始し
男の男たるシンボルの下へと迫っていく・・・

男は母の頭しか見ていない。
予測は一切できていない。

急接近した手のひらの存在に気付かない男は
腕組みをし仁王立ちしている。

その刹那、空気を切り裂きながら上昇してきた手のひらが
男の股/間を強烈にすくいあげる。

73:2011/10/20(木) 22:23:33.61 ID:KKhg5spC0
母親の手のひらに手ごたえがあったかどうかはわからない。
男の袋はそれほど軽く、しかし確実にダメージを受ける部位。
感触が伝わらぬほどの速度ですくいあげた腕は
さらなる上昇を続け、男のアゴの手前でようやく停止した。

その美しいまでのフォロースルーの長さが
いかに腕と手首に力を込め一切の妥協のない
乾坤一擲に値する一撃だったかを物語る。

母親は髪をなびかせ、静かに微笑んだ・・・・


もしこのシーンをグラップラーバキの作者
板垣氏が見ていたらどう描いただろうか?
私はきっとこの母親の背なには
鬼の筋肉を浮かび上がらせて描いたと予測する。

それほどの説得力と力強さが加わった一撃だった。

74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 22:24:19.48 ID:AqmTEVhM0
母ちゃんかっけえ

75:2011/10/20(木) 22:25:32.52 ID:KKhg5spC0
「ケコオォォォ!!!」


カエルに似た叫び声を男が上げる。
その母親が放った乾坤一擲は
腰から背中を通り脳天まで響き渡り
あまりに重い一撃に呼吸器官が麻痺し
声ができらず息が抜けてしまい
カエルのような叫び声になったと予測できる。

膝が崩れ地面に両膝をつき
組んでいた腕は両方股/間へとシフトする。

それを目撃していた1と本田も
そのあまりの説得力ある打撃を目撃し
わが身に受けたと錯覚し
同時に股/間に手をやってしまったのも必然と言える。

(ふざけた表現ですまん。
この玉打ちだけは表現遊びたかったんだ・・・)

76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 22:26:14.60 ID:J0ELu7q+0
イメージ米倉涼子

77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 22:26:45.39 ID:AqmTEVhM0
俺の中では母ちゃんは完全に北斗晶なんだが…

81:2011/10/20(木) 22:30:25.53 ID:KKhg5spC0
>>77
当時はうちの母ちゃんは
石野真子?に似てるって言われてた。
俺も少し似てたと思う。

78:2011/10/20(木) 22:27:34.32 ID:KKhg5spC0
母ちゃん「だから言ったでしょ?大声を出さないでって。」

オヤジ「フホーー!フホーー!ケコオオーー!」


母ちゃん「そう、やればできるじゃない♪
     おとなしく話し合いましょう。ね?」

オヤジ「フホーー!フホーー!フホーー!」


まるで会話になっていない・・・
おそらくオヤジの意識はどこか遠くへ飛んでいることだろう・・・
俺はオヤジに蹴られた恨みを持っていたが
この一撃だけで気分は晴れ、同時に同情を覚えた・・・

80:2011/10/20(木) 22:29:00.54 ID:KKhg5spC0
母ちゃん「んじゃ上がらせてもらいま〜す。
     はい、あんたらも上がっちゃって〜♪」

母ちゃんはカエルのようなうめき声をあげ
カエルのように潰れているオヤジの髪を引きずりながら
部屋の中へと入って行った・・・


母ちゃんに続いて俺も部屋へと入って行く・・・


俺は部屋へあがって驚愕した・・・
部屋は3人で住んでるだけあり
6畳が二間ある12畳のアパートだった。
玄関から入った部屋は恐らくダイニングキッチ/ンなんだろうが
部屋中に雑誌と新聞とゴミが散らばり
ゴミの上にゴミが乗ってるような状況。
台所だけは料理をするためか
キレイに片づけてあったが
他の場所は散々だった・・・

83:2011/10/20(木) 22:31:48.44 ID:KKhg5spC0
本田母「あらまあ・・きったないわね〜」

それ意外に表現しようがないほどの汚い部屋・・

その奥に扉があり、俺はその扉を開ける・・・・

そこには・・・坂倉が・・坂倉がいた!

しかし坂倉は壁の方に顔を向け
さらに目隠しをされ気をつけをさせられていた。
それを母親は何も気にせずいたのだろう。
寝そべったままの恰好で入ってきた俺たちに目を向け
キョトンとした顔をしていた。
テレビはついていた。子供をこんな状況にして
平気な顔をしてテレビを見ていたのか・・・・

85:2011/10/20(木) 22:33:23.60 ID:KKhg5spC0
俺があっけに取られていると
本田母が続いて入ってくる・・・

坂倉母「な・・なによあんたたち!」


坂倉母は俺たちを問いただすが
本田母は表情一つ変えず坂倉母に近づき
寝そべって下にあった顔をつま先でけり上げる・・・


「ぷるあぁ!」と聞いたこともない叫び声が響くと
即座に馬乗りになり本田母は静かにしゃべった。

本田母「大声あげたら鼻を折る。それでも叫んだら首を絞める。わかったな?」


いきなりの事でパニック気味だった坂倉母だったが
その圧倒的な迫力で声もあげられない様子だった。
首を激しく上下に振り、理解したというジェスチャーを繰り返す。

俺達が昨日、何もできなかったオヤジを一撃で沈め
あっという間にこの家を占領してしまった。

俺と本田は顔を見合わせた・・・

俺・本田「すげえ・・・」

87:2011/10/20(木) 22:35:22.32 ID:KKhg5spC0
しかしいつまでも感動してはいられない。
すぐに俺と本田は坂倉の目隠しを取り
「もう大丈夫だ!」と声をかける。
坂倉がこちらに振り返ると
目をパチクリさせていた。

音は聞こえていたはずだと思うが
目の前にある現実をなかなか受け止められなかったんだろう。

俺「大丈夫だ。もう大丈夫だ。」

何か声をかけなきゃ!と出てきた言葉は「大丈夫だ」
これしかなかったが俺が伝えたかった事は無事に伝わり
端正な顔を崩して泣き崩れた坂倉・・・

相当・・・きつかったんだろうな・・・

88:2011/10/20(木) 22:36:30.27 ID:KKhg5spC0
母ちゃん「さて、オヤジさん。話できるかな?」

オヤジ「フホーーー!フホーーー!」

母ちゃん「無理だったら返事してください〜?」

オヤジ「フホーー!フホーー!」


おい・・病院連れて行った方がいいんじゃねえか?
渡っちゃいけない河を渡り切りそうだけど・・・?

89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 22:36:35.16 ID:gWbId9C/0
坂倉本人はあんなに母親のことを思ってたのに…ひでーな…

90:2011/10/20(木) 22:37:46.15 ID:KKhg5spC0
母ちゃん「こりゃダメだ。じゃあ奥さん、お話できるかな?」

坂倉母「・・・・な・・なんですか?」

母ちゃん「あんた。なんで自分の子供を守らないの?」

坂倉母「か・・関係ないじゃないですか!
    私の子供をどうしようと関係な・・「子供はてめえのおもちゃじゃねえ!!!」


母ちゃんの声が天井と地面にぶつかって
あちこちにはねまわる。
それほど響き渡った声に母ちゃん以外の
誰もが身震いした・・・

91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 22:38:06.85 ID:AqmTEVhM0
同じ母親として許せなかった部分もあるだろうな

92:2011/10/20(木) 22:39:18.13 ID:KKhg5spC0
母ちゃん「てめえみたいなバカが母親?ふざけんな!
     私の子供?口を引き裂かれてえのか!
     てめえはこの子に何をしてやった?
     てめえはこの子に何をしてきた!?
     答えてみろ!!!!」


坂倉母「・・・・・・・・・・・・」

母ちゃん「なんとかいえコラ!
     てめえみたいな奴が大嫌いなんだよ!
     てめえはこの子を産む時に一生育てる覚悟をしたんじゃねえのか?
     大きくなるまで一生守るって決めたんじゃねえのか?」

坂倉母「・・・・・・・・」

母ちゃん「私はな、子供が生まれた時は何があっても
     守るって決めた。覚悟を決めた。
     母親ってのはそういうもんだろ?
     腹痛めて必タヒこいて産んで誰もが覚悟を決めるはずだ。
     てめえは決めなかったのか!?」

坂倉母「・・・・・・・・・・・・・・」

93:忍法帖【Lv=24,xxxPT】2011/10/20(木) 22:39:40.30 ID:UtSX6aGI0
>>1母の声がゴットゥーザ様で再生されるんだがwww

94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 22:40:42.20 ID:AqmTEVhM0
>>93
あああの迫力のないやつか

95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 22:40:47.16 ID:W5VE+GEQ0
この母ちゃんには勝てない

96:2011/10/20(木) 22:40:59.92 ID:KKhg5spC0
母ちゃん「中途半端な覚悟で産んでんじゃねえクソ野郎!
     みんな覚悟を決めて母親になってるのに!
     クソみたいな覚悟で「私の子」なんて言うんじゃねえ!
     この子はてめえの子なんかじゃねえ!
     てめえみたいな奴は母親として認めねえ!」

坂倉母「・・・・・・・・・・・・・・」


母ちゃんはそれを言うとすくっと立ち上がった。
扉から出ていく母ちゃん。
皆が固まる中、数秒後に手に何かを持って帰ってきた。

それは包丁だった・・・

母ちゃんは包丁を坂倉母が座るテーブルに突き刺す!

97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 22:41:28.97 ID:lE6rrahHO
うちの母ちゃんもこんな風に思ってくれてるのかなと思うと涙が出てくる

98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 22:41:58.45 ID:TtqZK7If0
だめだ
最低だすが面白すぎる

99:2011/10/20(木) 22:42:16.33 ID:KKhg5spC0
坂倉母「ひいいいい!」

母ちゃん「てめえ・・・タヒねよ。今すぐここで。
     この包丁で自分でノドを突いてタヒね!!」


背筋が凍りついた・・・・
本田母でさえも表情はやや曇っていた。
本田はくちをあんぐりあけて腰を抜かしていた。


や・・やばい・・さすがにこれはやばすぎる・・・

母ちゃん・・・杀殳すつもりだ・・・・
間接的に・・自杀殳に追い込むつもりだ・・・・

とと・・ととと・・・止めなきゃ!
止めなきゃやばい!


しかし足が動かない・・・
自分の母ちゃんなのに・・・こええ・・・

102:2011/10/20(木) 22:43:53.60 ID:KKhg5spC0
坂倉母「あ・・・あ・・・・あ・・・・が・・・」

オヤジ「フホーーーー!フホーーーー!」


オヤジも坂倉母もどっちも言葉を失っている・・・

だ・・誰か・・誰か止めてくれ・・!!


本田母「はいはい。ちょっとやりすぎよ。
    さすがに自杀殳を迫ったら氾罪よ。」

母ちゃん「・・・・・・・・・」

本田母「あんたやりすぎ。怒るのはいいけど
    杀殳すのはダメ。自杀殳を迫るのもダメ。
    熱くなりすぎだから。」

母ちゃん「・・・・・・・ごめん」

104:2011/10/20(木) 22:45:21.22 ID:KKhg5spC0
本田母「ただね・・・あんたの気持ちはよ〜くわかる。
    おい!てめえ!」

坂倉母「ひっ!!!」

本田母「てめえは男にすがって生きたいのか?
    働かないくそ男でも相手してくれるのが嬉しくて
    一生男にすり寄って生きていくのか?」

坂倉母「・・・・・・・・・・・」

本田母「お前はわかってんのか。
    この子にはな、お前しかいねえんだよ。
    この子が世の中で唯一頼れるのがお前しかいねえんだよ。
    お前しかこの子を甘やかせてあげられねえんだよ!!」

坂倉母「・・・・・・・・・・・・」

本田母「この子たちはまだ小学6年生だ。
    うちの子もバカで成績悪くて口を開けば生意気言って
    腹も立つけどまだ子供だ。
    まだまだ甘えたい子供なんだ。」

坂倉母「・・・・・・・・・・」

108:2011/10/20(木) 22:46:46.26 ID:KKhg5spC0
本田母「特にお前は片親だろう?この子がかわいくないのか?
    私はバカでろくに勉強もできない子供だけど
    かわいくて仕方ないね。目に入れても痛くない。馬鹿だけどね。
    で、あんたにはこんな目にあわされても家に帰ってくる・・
    一途に母親を慕ってくる子がかわいくないのか?
    この子はあんたを信じてこんな目にあっても我慢してるのに
    その気持ちをなんでわかってやんないんだ!?」

坂倉母「・・・・・・・・・・・・・」


母ちゃん「とにかく、私達はてめえらみたいな奴らは絶対許せねえ。
     いいな?今後この子にちょっとでも暴力振るってみろ!
     私が杀殳しにきてやる!!」

板倉母「・・・・・すいませんでした。」


やっと坂倉母が口を開いた。

110:2011/10/20(木) 22:48:29.50 ID:KKhg5spC0
坂倉母「・・・・・ごめんね・・・ごめんね・・・・」


坂倉「母ちゃん・・・・・・・」


オヤジ「フホーー!フホーーー!」



坂倉母が泣き崩れひたすら坂倉に謝る。
坂倉はずっと忘れていたであろう
母親の感触をたしかめ胸に顔をうずめ泣いていた。

初めて見る坂倉の嬉しそうな、そして安堵しきった
子供の顔だった。
こいつの嬉しそうな顔は何度か見たことあるが
安堵しきった子供っぽい笑顔は初めてだった。
その坂倉を見つめる坂倉母の顔もまた優しかった。

112:2011/10/20(木) 22:50:01.14 ID:KKhg5spC0
本田母「なんとか元に戻るといいわね〜。」

母ちゃん「戻らなきゃ杀殳すまでよ。」

母ちゃんは笑いながら言ってた。


坂倉父はあの乾坤一擲を受けてから
既に20分が経とうというのに
いまだに呼吸困難を起こし
ヨダレを垂らしていた。


本田母「ねぇ・・・?あのさ・・・このオヤジ・・・
    ちょっとやばいんじゃ・・・?」

母ちゃん「だ〜いじょ〜ぶよ♪たぶんだけど。」


本田母「だって・・普通じゃないわよ?これ・・?」


母ちゃん「知らないわよ。自分が悪いんでしょ?
     顔に書いてあったもん。「女のくせに」って。
     バカだね〜。女の方が強いに決まってるのにさ。」

俺「・・ねぇ?なんで女の方が強いの・・?」

114:2011/10/20(木) 22:51:15.67 ID:KKhg5spC0
母ちゃん「あんたまだ言ってんの?わかんないの?
     女の方が男より一個弱点が少ないからよ。」

俺「・・・・・へ?」

母ちゃん「んで聞くところによると男同志の喧嘩って
     その弱点の玉狙わないんでしょう?」


言われてみれば・・たしかにそうだ。
喧嘩はルールがない。
だけど喧嘩で玉を狙うことはまずなかった。
喧嘩相手も狙ってこなかった。
金的は卑怯っていう気持ち。
プラス例えば間違えてちょっと強めに玉に手を置いただけで
ケツから腰に重苦しく一瞬で冷や汗をかくダメージがあるのを
知ってるだけに、そこにパンチやキックを入れるのは
痛みに対する同情があるんじゃないだろうか・・・?
あの痛みを知ってるからこそ攻撃できない・・・っていう気持ちから
攻撃できない・・気がする。

115:2011/10/20(木) 22:52:54.12 ID:KKhg5spC0
母ちゃん「女はね、その痛みを知らないから
     ただの喧嘩でも玉に全力で攻撃できるのよ。
     だから女の方が男より強いのよ!わかった?」


俺はちょっと納得したのと同時に
ヤンキー女との喧嘩だけはやめておこうと心に決めた。

女は怖い・・・

母ちゃんと本田の母ちゃんの迫力。
それに子供に対する責任を見て
怖いし勝てねえやって思い知らされ
フライパンを眺めながら
「使う時がこなくてよかった」と安堵し
この騒動に終止符を打った。


〜後日談〜

116:2011/10/20(木) 22:54:27.06 ID:KKhg5spC0
あのあと、オヤジはなんと睾/丸損傷で
内部出血を起こしていた。
30分経っても一向に動かないオヤジに
さすがに心配しタクシーに乗せて病院にいったら
出血していたことが発覚した。

病院の先生に「バイクで転んで
股/間を打ったレベルの衝撃ですよ!!」と言われ
俺と本田は股/間を思わずおさえ
嫌な汗を流した。


俺の母ちゃんは次の日にPTAと
児童相談所。そして学校にも乗り込んでいき
「きちんと子供の事ができねえならやめちまえ!
今後絶対坂倉君から目を離すんじゃねえ!」と
怒鳴りこみにいき
次に近所の小学生を子供に持つ母親の家を
尋ねまくり、児童相談所とは別に
一週間毎日2回。誰かが見回りに行くチームを編成した。
母ちゃん曰く「週に1回くらいしか行かない
児童相談所なんぞあてにならん!」と言っていた。

117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 22:54:52.37 ID:zDFW1sYC0
>>1は今は27だっけ?
母ちゃんズもそれなりの年だよなぁ

118:2011/10/20(木) 22:55:55.35 ID:KKhg5spC0
もちろん言うだけじゃなく母ちゃんは
その当番を週4日勤め、リーダーシップを発揮。
「そういうめんどくさいのは・・」と嫌がる母親には
「てめえんとこの子供だけ良けりゃいいなんて
思ってるのは認めねえ!」とかなんとか
文句を言いまくり、嫌々ながらも承知させてた。

15年前だからまだ周りは
専業主婦ばっかでよかったが
今はほとんどが共働きの時代だから無理だろうな〜。

119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 22:58:54.26 ID:sXMFLfRlO
そして今の嫁が坂倉君ってわけか
幸せにな

120:忍法帖【Lv=40,xxxPT】2011/10/20(木) 22:59:33.34 ID:CjHxOhjY0
母ちゃんこえええけどかっけええええええ

138:2011/10/20(木) 23:09:02.92 ID:KKhg5spC0
坂倉と坂倉母はすぐに仲直りとはいかなかったようだ。
やっぱり2年ほど壁が存在し続けたから
なかなかどう甘えていいのかわからず
また甘えさせ方もわからず難航したが
半年もしたらどこにでもいる普通の親子になっていた。

クソ暴力親父が玉が回復したら帰ってきたが
毎日代わる代わる人がやってきて
子供のチェックをされて手は一切出せなくなり
母ちゃんが行くと露骨に嫌な顔をして引きこもってたらしい。

そんな毎日が続く中、母ちゃんに昼間引きずりまわされ続けた
坂倉母はだんだん普通の感覚を取り戻して行っていた。

140:2011/10/20(木) 23:10:34.37 ID:KKhg5spC0
自由にならず毎日いろんな人が白い目でオヤジを怪しみ
怒りがたまるもパチ/ンコで目撃されれば近所の人に怒られ
ストレス発散の場もなくし
また坂倉母が正気に戻ってきてお金をくれなくなり
「仕事をしてください」と毎日迫り続け
しまいには事件から1年後どこかに蒸発していってしまった。

こいつだけは根っからのクソだったようだ・・・

そのころには先ほども書いたように
坂倉母もまともな感性.に戻っており
何も悲しむこともなく受け止め
15年経過した今でも坂倉達はいい親子やってます。

俺の母ちゃんがすいぞう癌にかかり
タヒんでちょうど3か月。
49日も済んで全て落ちつき
母ちゃんのタヒを受け止められるようになったし
おまえらに俺の母ちゃんの自慢話を聞かせたくて
スレを立てました。

141:2011/10/20(木) 23:11:19.71 ID:KKhg5spC0
途中でネタみたくなった所もあったと思う。
ちょびっと盛った所があるのも事実w
けど話の内容、流れ、出来事はネタじゃなくマジだ。
楽しんで読んでくれた奴も
つまんねえって言いながらも
なんだかんだで読んでくれた奴もありがとう。
みんなお疲れ様でした!

142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 23:11:40.80 ID:s00rl2wS0
('A`)カーチャンがタヒぬわけないだろ…

145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 23:13:13.35 ID:sJGITqUc0
おいおい…まじか…

150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 23:14:24.14 ID:NBajVf0y0
>>1
楽しかった?って言ったら変かもだけど、昨日から続きが気になって仕方なかった
複雑環境だった子供の頃の嫌なことも思いだしたけどな

146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 23:13:16.72 ID:AqmTEVhM0
母ちゃん…ご愁傷様でした
良い母ちゃんだったな

今の>>1と坂倉、本田の近況とかどんな感じなの?

155:2011/10/20(木) 23:15:35.94 ID:KKhg5spC0
>>146
本田は料理人やってる。
坂倉は医療機器の営業。

二人とも地元離れちゃって
俺だけ残ってるけど盆と正月は必ず遊んでるぜ。

もちろん二人とも葬式来てくれた。

156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 23:16:01.70 ID:IZd+zuOq0
本当にいいかぁちゃんだったな
スカッとする話かと思ってみてたのに
号泣しちまったよ

いいかあちゃんに自慢出来るくらいのさ
素敵な人間に、なってくれよ1

159:2011/10/20(木) 23:17:15.40 ID:KKhg5spC0
おまえらありがとう。
とりあえず恥晒しな人間にはなってないと思うw
しっかり仕事はしてるしな。
今日は書きためまくってたけどw


160:忍法帖【Lv=15,xxxPT】2011/10/20(木) 23:18:44.45 ID:YOcMvLzO0

最高の母さんだな

177:2011/10/20(木) 23:27:04.32 ID:KKhg5spC0
夜中に見たい奴もいるだろうから
ちょっと付き合ってくれ。
もう少しスレ残しておきたいし。

暇だし書きためなしだけど何か書く。

1・俺の初体験 俺は小6 相手は中1

2・母ちゃんが 酔っぱらって やくzaと喧嘩 無双乱舞で咲き乱れる

3・父ちゃんが 飯島愛で 自己処理無双

どれか聞きたいのある?

178:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 23:28:10.05 ID:NBajVf0y0
>>177
2か3が見たいです

180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 23:28:15.16 ID:bK/x66550
>>177
3だな

187:2011/10/20(木) 23:30:08.98 ID:KKhg5spC0
んじゃ3いくわ。
なるべく短く。
汚い話だけどまあいいだろうw

189:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 23:31:08.58 ID:bK/x66550
本当に3になるとはwwww

191:2011/10/20(木) 23:31:26.11 ID:KKhg5spC0
俺が小学校4年生の時。

日曜日に俺は友達と遊びに。
母ちゃんはどっかに遊びに行っていた。

俺は友達の家に遊びに行ってたけど
途中でウ/ンコしたくなってきてな・・

なんか友達の家でウ/ンコするのが嫌で
帰ってきたんだ。

192:2011/10/20(木) 23:33:04.34 ID:KKhg5spC0
で、玄関を開けようとしたら鍵がかかってる・・

あれ?誰もいないのか?と思って裏口へまわる。

うちは父ちゃんも母ちゃんもめんどくさがりで
表しか鍵をかけてなかった。

ガチャっとあけると声が聞こえてくる・・・

「アン・・・・・」

193:2011/10/20(木) 23:35:17.69 ID:KKhg5spC0
俺は当時、行為自体はなんとなくわかってた。
だからもしかして父ちゃんと母ちゃんが
やってるのかと思って焦った・・・

ただ調子悪いし、今からどっかに行くのはしんどい・・・


ゆっくりリビングのふすまを開けると
当時としてはかなりでかかった36インチのテレビに
飯島愛の立ちバック姿が映し出されてた・・・

195:2011/10/20(木) 23:37:33.67 ID:KKhg5spC0
もちろん大人のビデオは見たことなかったけど
とりあえず工口いものを見てるのはわかった。

父ちゃんは・・・?父ちゃんは・・・?


父ちゃんはイスの背もたれの隙間に
こんにゃくらしき物?正確にはわからんが
そんなもんを埋め込み
イスの背もたれに手をつき
必タヒに腰を振っていた。

今思うとビデオとシンクロして
飯島愛とやってるつもりだったんじゃねえかな・・・

198:2011/10/20(木) 23:39:09.05 ID:KKhg5spC0
俺は父ちゃんの顔が怖かった・・・
あんな顔を見たことなかったし・・・

父ちゃん、究極の集中力で
一心不乱に腰を振っていらっしゃったので
俺はこそこそと部屋に戻っていった。

1階からは「あいいいいい!」という
父ちゃんの声が聞こえてた。

201:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 23:40:52.32 ID:o9x5NLDiO
とーちゃんwww

202:2011/10/20(木) 23:41:05.19 ID:KKhg5spC0
俺は耳を塞いで布団かぶって震えてたな。

で、5分ぐらいしたら声も聞こえなくなった。


ほっとすると同時に調子悪かった事を思い出し
頭がクラクラしてちょっと眠ってしまった。

はっと気付くと1時間ほど寝てて
耳を澄ますと「あい〜〜!!!」


父ちゃん、第2ラウンドに突入してた・・・

203:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 23:41:43.83 ID:SWu34uIp0
性.獣すぎワロタwwww

204:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 23:41:59.05 ID:J0ELu7q+0
あい〜〜wwwww

206:2011/10/20(木) 23:43:11.50 ID:KKhg5spC0
まさか第2ラウンドに突入するなんて
想像もついてなかったし
自己処理自体知らない俺は
父ちゃんが仕事しすぎて頭がおかしくなったと思い
マジでちょっと泣いた。

怖くて布団で震え、母ちゃんが帰ってきたら泣きついて
「父ちゃんが・・おかしくなった!」と泣きついた。

208:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 23:44:30.08 ID:bK/x66550
またハイパーカーチャン無双タイムか

209:2011/10/20(木) 23:45:15.87 ID:KKhg5spC0
母ちゃんがどうしたと聞くから
その状況を涙ながらに説明。
当時飯島愛がTバックの女王とか呼ばれて
テレビに出まくってた時期だから
飯島愛がテレビに出てた事は説明した。

父ちゃん、その日の夜は
ずっと玄関で立たされてた。

211:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 23:46:29.45 ID:o9x5NLDiO
>>209
wwwwww

212:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 23:46:49.22 ID:bK/x66550
ワロタwwwww

214:2011/10/20(木) 23:47:06.74 ID:KKhg5spC0
俺の父ちゃん、クソ真面目で
けっこう怖くて威厳あっただけに
そんな姿見たくなかったわ。

父ちゃんとのわだかまりが解消するのに
マジで2ヶ月くらいかかった。
明らかに避けられたからな。

219:2011/10/20(木) 23:49:08.82 ID:KKhg5spC0
俺、父ちゃんのその姿見てただけに
「絶対変な自己処理はしねえ」と心に決め
現在も正統派ストロングスタイルの
正座から右手のみを貫いてる。

以上、ちょっとした小話でしたw


221:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 23:49:35.36 ID:FU+km/Kh0
2頼む!!!

225:2011/10/20(木) 23:51:09.65 ID:KKhg5spC0
2な・・・
ちょっと書いたの後悔してる・・・

おまえら俺の母ちゃんいい人だって思ってるだろ?

実際シラフの時はいい人で申し分ない親だったけど
酒飲むとな〜・・・
凄まじかったんだ・・・

それでも聞く?

227:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 23:51:45.90 ID:KqYxlFV10
>>225
おなしゃす

229:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 23:52:51.77 ID:J0ELu7q+0
わっふるわっふる

231:2011/10/20(木) 23:55:22.29 ID:KKhg5spC0
んじゃ軽く2いきます。

うちの母ちゃん、酒癖がものすげえ悪くて
酒飲むととにかく尋常じゃない行動するんだよ。

服着たまま風呂入って歌ってたり
酒飲み行って飲み屋から電話かかってきて
迎えにいったら駐車場で寝てたり
「私は聖也。ペガサス流星拳!」って叫んで
木を殴りまくって拳骨折したり。

232:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 23:56:11.15 ID:1BWveoS/0
最悪や…

233:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/20(木) 23:57:21.50 ID:SWu34uIp0
おもろいカーチャンやないか

235:2011/10/20(木) 23:58:00.78 ID:KKhg5spC0
普段「人に迷惑かける大人になるな!」って
言ってたくせに
酒飲むと、とにかく迷惑かけまくり。

本田の母ちゃんもこれまた酒癖悪くて
二人で夜中に庭で洋服燃やし出した時は
マジで火事になりそうになった。

で、本題。

たしか俺が中学2年の時だったと思う。

いつも言ってる飲み屋から電話がかかってきて
「母ちゃん暴れてるからいますぐ来てくれ」って
言うんだよ。

236:2011/10/20(木) 23:59:33.94 ID:KKhg5spC0
父ちゃんそんとき仕事でいなくて
ちょうど坂倉と遊んでたから一緒に自転車こいで
飲み屋にいったらさ。

駐車場に人だかりができてんだ。
んで中心部で「かかってこいコラ〜!」って叫んでる。

間違いなく母ちゃんの声。

238:2011/10/21(金) 00:01:41.85 ID:6vEQ6Kno0
もう急いで人垣掻き分けて中心部に行ったら
パンチパーマでモロやくza風の人二人に向かって
「チ/ンピラ〜!かかってこいや!」って叫んでる。

焦って止めに入って聞いたら
どうやら母ちゃんは唐揚げを食いたかったらしい。
ただちょうど最後の注文で
やくza風の二人が頼んじゃってて母ちゃんが
「それ、よこせ」って言ったらしい。

239:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/21(金) 00:02:50.44 ID:snSNPB/g0
無茶苦茶だなオイwww

240:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/21(金) 00:03:16.58 ID:7ajCqDno0
カーチャン間違ってるぞそれはwww

241:2011/10/21(金) 00:04:19.44 ID:6vEQ6Kno0
やくzaも「よこせじゃねえだろ」ってなる

母ちゃん「じゃあ献上しろ」みたいなやり取りを繰り返し
やくzaの方は女相手だし
もう嫌々ながら「とりあえず外出る?ってなったとか。

そこで俺に電話が入った。

で、俺らが向かっているときに
母ちゃん殴りかかっていったらしいんだけど
ベッロベロだから足元ふらついて
一人で空中にいる幽霊と戦ってたらしい。

「てめえ避けんじゃねえ〜!!」って
叫んでたらしいけど
やくzaは一歩も動いてなかったとか。

242:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/21(金) 00:04:28.71 ID:Bkx69mJYO
坂倉父編の時に>>1の父は何してたの?

256:2011/10/21(金) 00:15:22.34 ID:6vEQ6Kno0
>>242
単身赴任半年行ってるときだった。

243:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/21(金) 00:05:17.75 ID:bRkvE3rX0
かわいいなwwww

244:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/21(金) 00:05:27.27 ID:snSNPB/g0
かーちゃんに比べてやくza大人だな

246:2011/10/21(金) 00:06:28.45 ID:6vEQ6Kno0
やくzaの方もあきれ果ててるのに
一人、人垣の中央で見えない敵相手に
無双乱舞につぐ無双乱舞。

俺がかけつけ母ちゃんを後ろから抑え込むと

「1!いいとこにきた!
お前はパンチパーマをやれ!
私は黒い方を杀殳す!」

どっちもパンチで黒いスーツだよ母ちゃん・・・

249:2011/10/21(金) 00:08:51.85 ID:6vEQ6Kno0
俺は坂倉に頼んで母ちゃんを抑えてもらい
もう土下座せんばかりの勢いで
やくzaに謝罪した。謝りまくった。

やくzaA「・・・ま、おまえも大変だな・・」

やくzaB「喧嘩は売られたけど何も攻撃されてねえし
     金の取りようもねえよ・・・
     兄ちゃん、母ちゃん早く連れて帰れ。もういいから」


本当にやくzaだったがわからないが
やくza風のお二人。本当に母ちゃんが迷惑かけてごめんなさい・・

250:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/21(金) 00:09:42.87 ID:bRkvE3rX0
やくza風のお二人に和んだwww

251:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/21(金) 00:09:45.90 ID:snSNPB/g0
大事にならなくてよかったな

254:2011/10/21(金) 00:12:15.73 ID:6vEQ6Kno0
んで母ちゃんを連れて帰るときに
自転車乗って居酒屋行ってたんだけど
もう乗れねえの。

「なめんな!乗れるわ!」っていうけど
サドルまたぐ段階で目測を誤ってサドルにすら座れない。

坂倉「もう・・恥ずかしいからさ・・・
   自転車置いていこう・・・
   1.お前後ろにのせてやれよ」

んでしょうがなく母ちゃんの自転車は置いて
俺の後ろに乗せたんだけど
当時流行ってたウインドブレーカーに
ゲロぶちまかれて泣いた・・

母ちゃんは帰ったらそのまま寝た・・

ってだけのお話でした。

255:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/21(金) 00:13:25.67 ID:L8TX5N/J0

初体験を…

257:2011/10/21(金) 00:17:14.96 ID:6vEQ6Kno0
初体験の話は・・辞めておくわ。
誰徳話だし、おもしろくねえしw

ちょ〜っと疲れてきたし
風呂入ってねま〜す!

みんなお付き合い頂きありがとうございました〜!

259:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/21(金) 00:18:12.35 ID:snSNPB/g0
乙!長かったな!ゆっくり寝ろよー

260:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/21(金) 00:18:18.76 ID:0PMc9JJ70
かーちゃん可愛いな
このキャラで石野真子似とか最高過ぎるわ

261:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/21(金) 00:19:46.78 ID:7ajCqDno0
乙!
面白かった。文才あるわ。
かーちゃんの冥福を祈ってるよ

266:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/21(金) 00:24:45.55 ID:VOg+C/zlO
乙ー!!
面白かった!!!

271:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/21(金) 00:33:20.89 ID:a16GhPr20
ありがとう。かあちゃんええな。思い出大事にな

290:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011/10/21(金) 01:29:24.86 ID:guxG7UDr0
母ちゃん格好良すぎ!ありがとうな!


引用元:http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1319112834/
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